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湿気と結露

住み心地を考える時、湿気(湿度)にどう対応するかを考える必要があります。

自然素材のところで、木や漆喰、珪藻土、布、紙などは調湿機能があると書きましたが建材として多用することで、住み心地が増していきます。

夏は湿気を吸収し冬は放湿、木の120mm角の柱一本で2ℓの水を保持する能力があるといわれています。

 

結露には、外部結露(窓ガラスや内壁などの結露)と内部結露(壁内部や天井裏、床下などに発生する結露)があります。

外部結露は水滴を拭くことや風通しなどで何とか対応できますが、内部結露は目視で確認しにくいので、発生自体が分かりにくくなっています。

内部結露の発生は、近年の住宅の高断熱・高気密化があげられます。

内部壁下地側に防水防湿気密シートを使用して高気密にすることによって水蒸気の侵入を防止するのですが、施工不良や手抜き工事などでしっかり張れていないと、水蒸気が外部に排出されず内部壁に水滴となり残ってしまいます。

内部壁の木部を腐食したり断熱材にカビの発生などの弊害が起きてしまいます。

そこで、気候条件により透湿機能を持つ防水気密シートの採用を推奨します。

夏は内側に、冬は外側に湿気を通します。壁にも透湿機能を持たせましょう。

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